建物資金計画サポートFinancial support

長期修繕計画に関するアドバイザリー

建物を修繕するにも具体的な修繕周期、現在の持ち資金、将来の資金繰りが分からなければ、継続的な維持管理ができません。長期修繕計画は、建物の快適な居住環境の確保、資産価値の維持・向上を図るため、建物の経年劣化に対して必要な修繕工事を適切に行うための計画です。マンションであれば、分譲事業者や管理会社が作成しており、これに基づいて修繕積立金の額の設定がなされています。また国土交通省から長期修繕計画は5年ごとに見直しを行うことが推奨されており、定期的な見直しも必要とされています。

建物に関する資金計画の実態状況を見てみると、長期修繕計画が立てられていない建物もあり、また立てられている場合も、実態に合わせた計画、単年度ごとの工事実施状況のモニタリングがされず、計画的な修繕計画が行われているとは言えない状況です。実際の建物・設備の劣化状況、社会的環境・生活様式の変化、新材料・新工法等の開発、金利や物価の変動等、不確定な要素を含んでいるため、一定期間ごとに調査・診断を行い、その結果に基づいて見直すことが必要です。
当社では新築時の素案立案から、長期修繕計画の見直し、モニタリングアドバイザリー業務まで、その時々で最適な修繕計画を提案し、その修繕計画を元に大規模修繕計画等の事業計画をお勧めします。

40年間の分譲マンション資金推移

資金計画の実情を見てみると高経年になればなるほど資金のショートが見られ、計画的な修繕計画が行われているとは言 えない状況です。上記の表は、築30年時の設備修繕工事時点で積立金不足となるケースを表しています。

長期修繕の目的と導入フロー

資産価値を維持するためには、適時適切な修繕工事を行うことが.必要です。また、必要に応じて建物及び設備の性能向上を 図る改修工事を行うことも望まれます。長期修繕計画を立てるに当り、それ以降、建物が収束するまでの全体構想も必要な要 素となります。建物の寿命をどこまでと見込み、収束期に向けた全体感を共有することも大切な要素の一つです。