建物調査Building survey

建物は、機能を維持し、耐久性を確保するため、適切な時期に適切な内容の修繕を行うことが不可欠です。また、物理的な劣化だけでなく、ライフスタイルの多様化や技術革新等に伴うニーズの変化に応じて、改修・リニューアルにより新たな性能・機能を付加することが、建築寿命を伸ばすだけでなく、資産価値の維持・向上を図っていく上で非常に重要です。

建物の外装であれば、外壁タイル打診調査、赤外線調査、設備であれば配管の劣化を確認する内視調査、レントゲン照射による配管劣化調査、電気ケーブルの劣化を確認する絶縁抵抗試験など、建物の環境、築年数、予算、劣化状況に応じた調査方法を提案します。

外壁調査の実施例

外壁タイルは、経年によって、浮きや剥離が生じることがあります。
また、建築基準法第12条に基づいて、特定行政庁が指定した特殊建築物については、定期的な調査・検査を実施し、報告することが定められています。直射日光・風雨・寒暖などの環境下にある仕上げ材は、経年によって劣化が進行していきます。劣化した状態を放置すると、外壁保護機能の低下により仕上げ材下地の損傷を招き、漏水などの故障原因となるばかりでなく、改修箇所が増えれば、改修費用が増大します。そのため、適切な時期に仕上げ材の改修を行う必要があります。

外壁打診調査

屋上防水の劣化状況調査

シーリング引張試験

給排水電気設備調査の実施例

配管は長期間にわたり使用できることが経済的に望ましいですが、さまざまな要因により腐食し、劣化が発生する場合があります。
その場合、腐食原因の追究やその後の対策検討のために配管の劣化調査を行うことがあります。
配管の劣化調査は調査対象部位のサンプリングができれば内面状態や残存肉厚、付着物などの調査は容易ですが、設備が稼働中である配管が対象となる場合、サンプリングが困難なケースが多くあります。
設備を稼働しながら調査できる手法として非破壊検査があります。さまざまな場面で実施されており、腐食による劣化が発生していなくても、配管の劣化状況を調査しその後の設備の維持管理方法を検討する際にも利用されます。

絶縁抵抗試験

配管内視鏡調査

配管放射線照射検査

その他調査業務

・特殊建物定期報告業務

・耐震調査業務